淫夢...其の二

それから、社長さんは遠くの大きな医療病院に移される事になり、その手はずはお子さん達がされていました。
私はしばらく抜け殻のようになって、ボ〜っとする日々を過ごしました。主人も心配して声をかけてくれましたが、いつものように振る舞い、
「ちょっと疲れてるだけ!大丈夫よ!」
と空元気を見せました。
会社は社長の弟さんが受け継ぐ事になったようです。それから会社の辺りに向かう事も減り、少しずつ悲しみから抜けつつありました。
私のM嗜好の性癖も少し落ち着き、ショックから立ち直ってきた頃...
郊外店で買い物をしていたところ、ポンと肩を叩かれて振り向くと、60少し前の男性が...
あまりスマートではない、それでも私よりはるかに大きく肩幅のあるその男性は、
「久しぶりですね〜先生。俺ですよ。ほら、〇〇水産の..」
あ、思い出しました。事務をされていた〇〇さん
もう三ヶ月ほど過ぎているのに、覚えていてくれたんだと思うと嬉しくなって、
「〇〇さん!お久しぶりです。その節はお世話になりました。社長の事、大変でしたね。すごくお世話になったので心配していました。でも〇〇さんもお変わりないようで、よかったです。」
というと、〇〇さんは、
「社長も変わってね、まぁ今まで通り仕事は変わらずやってますよ。ところで..ちょっと時間ありますか?」
私は断る理由もなく、
「はい。大丈夫です。」
と答えました。